「ありがとう」
「...感謝はしないぞ。」
レヴナントは室内で、敵のデスボックスを漁っていた。
彼の後ろには、味方部隊のワットソンとパスファインダーが立っていた。
「そんな言い方じゃダメ!ちゃんとありがとうって言いなさい。」
「ボク、お兄ちゃんのお礼の言葉を聞いてみたいな...。」
二人からの圧。狭い室内。周りに敵はいないらしく銃声も足音も聞こえない。
単独でデストーテム特攻を仕掛けて効き目が切れて逆襲に遭いダウンして、二人が倒した敵部隊のデスボを漁っているこの状況。
背中に突き刺さる視線。
レヴナントは口を開いた。
「ーーーア"ッ!!!」
(破裂するような爆音)
その渋々と開けた口からは「ありがとう」の「あ」らしき音が飛び出した。
ワットソンはビックリして、顔と身体を強張らせた。
一方のパスファインダーは
「お兄ちゃんがお礼を言ってくれた!」
とはしゃいでいる。
ワットソンは横目に隣のパスファインダーを見た。
((今のって、お礼なの.....??))
ワットソンと、密かに建物内にハイドしていたミラージュは唖然とした。
fin.